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32日目!トルコの長い夜 [イスタンブール-トルコ-]

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大学のパーティから戻ったオレに待っていたもの。
それはまさに地獄であった。

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そう、夜も遅くのことだ。
すでに四人部屋のドミトリーには寝息が響いている。

オレは彼らの眠りを妨げぬようにと
静かにブランケットをかぶり、ウトウトと船を漕ぎ始める。

そんな絶妙なタイミングで部屋のドアが開いた。
最後の宿泊客が帰ってきたのである。

しかも女連れで。

そして数分後、揺れまくる隣りの二段ベッド。
ぜったい上の人起きちゃうよこれ!

しかも音量をミュートにする気はさらさらないらしい。
暗闇の中、淫靡な音の洪水がボクのお耳に反響する。
ちくしょう!
なぜ暗視スコープを持って来なかったんだ!オレは!

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い、いやちがう!そうじゃない!
そんなんは、どうでもいいんだ!
えと、いや、もう!くそがぁ!

なに考えてんだ!キサマら!
そんなん個室でやれや!
しかも五分でフィニッシュしたかと思えば
まさかの二回戦だと!?

ニワトリか!キサマは!

男ならキレよう!
もしくは混ぜてもらおう!

オレがそう思った瞬間である。
「ブッ殺すぞ!クソガキどもがぁあああああああ!!!!!」と
100デシベル超えの大音声が部屋に響き渡った。

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あーあ、上のおいちゃんキレちゃったー。

その怒声にエロガキはおとなしくなるかと思いきや
「ああ?うるせーな、邪魔すんな!」と
まさかの逆切れ街道をセレクション。
こいつぁ予想外だぜ!

まさかの反撃にオッサンはますます逆上し
ついに120デシベル超えの大音声が響き渡る。

・・・こんなにファックって単語を
聞いたの人生で初めてだなー

しかもエロガキは「うらやましいのか?惨めだな!この負け犬が!」と
完全に煽っていくスタイルまでご披露し始める。

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その言葉にヒートアップした
上半身ハダカのオッサンは床に降りたち
下半身丸出しなエロガキと叫び合っている。

なんだ、このカオスは?
オレが前世で何をやったというんだ?

オマエら外出て拳で語ってこいや。と言ってやりたい。

でも、こんなおそろしいのボク止められないよう。

ボクの上にいるお兄さんの寝息だって完全ストップです。
実は起きてるんでしょう?お兄さん!
一緒に寝ようよ!
ボク怖い夢を見たんだ!ケタステー!

ドンドンドン!
ドアを叩く音がする。こわいよう。
ガンガンガン!
ドアを殴る音がする。こわいよう。
ガチャ!!
カギが開く音がする。終末にやってくる大天使ミカエル?
いや従業員サマだ!はやくケタステー!

オッサンとエロガキは
朝になっても帰ってこなかった。

そしてオレとお兄さんは
完全に目が冴えてしまい、
こんばんわ、ボクのび太です。と
自己紹介が始まるのであった。
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