SSブログ

10日目!フレエル岬へ [ブルターニュ-フランス-]

alligator_R.jpg
モンサンミッシェルを離れてすぐのトコロにそれはあった。

看板には大きく『alligator bay』の文字とワニの絵が見える。

Sponsored Links



・・・ワニ園?

なぜ、このフランスが誇る世界遺産のすぐそばに
まったく修道院とは関係のないワニ園が?

alligator-bay2_R.jpg
・・・なぁ、ジャンヌ。
「ん、なぁに?」
なんでワニ園があんの?ここに。
「ああ、アレね。行きたいの?
いいえ、まったく行きたくありません。
「だよねwえーとですね」
はい。
「家族連れでモンサンミッシェルって楽しめると思う?
「五歳児がモンサン最高!って叫ぶと思う?
・・・いいえ。
「そういうことだよ」

なるほど・・・

確かにモンサンミッシェルにガッカリする層もあるだろう。
でもその受け皿がワニ園・・・
なんだか釈然としない気持ちになってくるよ。

「そんなことより、今からいいとこ連れてってあげよう」
おお!いや、ちょっと待て!もうダイリキは飲まんぞ!
「あはは、そういうとこじゃないよ
「私のお気に入りの場所かな?」
なるほど・・・それなら頼む!
「じゃあ、とばすわよ!」

euro2234.JPG
ルノーのエンジンがうなり声を上げる。
でもなぁ・・・ジャンヌさん・・・
いくらオービスの位置を知ってるからって・・・
信号無いからって、140kmオーバーはヤりすぎやで・・・


脚注

フランスの幹線道路や高速にはオービスが結構あります。
スピード狂ジャンヌですら
オービスに近づくと制限速度に落としていました。
ちなみに10kmオーバーでも
罰金支払通知書が届くことがあるそうです。




車は幹線道路から外れ、細い坂道に入りこむ。
その長い坂道の果てに見えたのは
草原のような場所だった。

そして「こっちだよ」と言うジャンヌの後ろについていくと
そこには一面、断崖絶壁が広がっていた。
Brittany012.JPG
「フレエル岬って言うんだよ」
ジャンヌが隣で笑いながら言った。
息を呑んだオレの反応を確かめるように。

Brittany004.JPG

目の前にはまさに絶景が広がる。
松尾芭蕉ならどんな句を詠むだろう。
詩才のない俺は言葉を発することができず、
崖の先端に腰を掛けただ海を眺めた。


ブルターニュの海は、
のどかなマルタの海と違い
どことなく荒々しい。


吹きすさぶ強い海風を浴びていると、
まるで地の果てに連れてこられたかのような物悲しさを覚える。

dagasore.JPG
いい場所知ってんじゃん!
オレは大好きですぞ!こういう荒ぶれた場所!

「でしょ?お気に入りなんだ。ここ」
そう笑うジャンヌに

オレは大きくうなづきカメラを向けた。

Brittany024.JPG
フランス、バンザイ!

補足
Brittany007.JPG
フレエル岬はリアス式海岸のお手本のような場所です。
崖の上は白浜の三段壁や東尋坊のように
岩場100%という感じではなく、
小さな花が咲き乱れる草原のようになっていて、
非常にメルヘンチックな場所です。
ただ、はしゃぎすぎると墜落っすから気をつけろ?
たまにいるらしいですからね。


Sponsored Links


nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 2

コメント 2

ゆう

のびたさん
お久しぶりです

またインド旅行記が読みたくなって来てみたら
ヨーロッパ旅行記が!!
めっちゃワクワクしながら読みましたw

今回も間違いなかったです!!

いつも楽しい旅行記タダで
読ませてもらって申し訳ない

けど、、、

全力で続きまってます!!!!w
by ゆう (2015-06-17 13:16) 

のび太

ゆうさん 
心温まるメッセージありがとうございます!
全力で続きを書きます!
が、更新が止まったら
あの野郎ココロが折れやがったwと思って
優しく見守ってあげてくださいね。
by のび太 (2015-06-18 16:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
広告スペース
Copyright © のび太のヨーロッパ旅行記 -異国人と行く赤貧旅行記- All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。