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五十二日目!マルタの闇の路地裏 [マルタ-回想編-]

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オレ達はなんとなくアッチかな?という
どうしようもない方向感覚で
住宅街の中をフラフラと歩いていた。

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マルタの治安はかなりいい。
クラブ街の路地裏こそ若干危険だが
大通りには必ず警察がいるので意外と安全だ。

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だが、真っ暗闇で人通りのない住宅地。
こういうところが意外と危なかったりするのだ。
(特にヤバイのは繁華街に近く住宅地)

イタリア人のルチアーノが襲われたのも
確か住宅街でのことだった。
 
ナンパした女性と、酔っぱらって歩いていると
もっと酔っぱらった不良集団にいきなり殴られたらしい。
かろうじて女性は逃がしたが、
財布や携帯は奪われたと聞いた。

むろん警察には行ったが、
話を聞くだけで彼らは何もしてくれない。
ほぼ完全に泣き寝入りの状態である。

ルチアーノかわいそう・・・
でもね?ナンパばっかしてっからこんな目にあうんだよ!ばーかw

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〈海外では一対一で戦う漢は稀である、基本的には集団戦闘を行います。〉

ちなみにオレは関西でも屈指のガラの悪い場所で生まれた。
昭和を引きずるその街は
絶滅危惧種『ヤンキー』が未だ数多く生息する秘境である。
そして彼らの正義とは弱肉強食というものであった。

むろんそんな馬鹿げたルールに縛られたくない
我々草食動物たちは
全てのパラメーターを『逃げ足』というスキルに振り分けていた。

パラメータ.jpg
なので逃げ足だけはすごく自信がある。

だが、ここで何かトラブルがあったとして
サンドラを置き去りにその足で逃げる。

それはこの西洋フェミニズム社会においては
まさにミジンコにも劣る所業であり
もし発覚しようものなら『エンロン事件』ばりに
のび太関連株の大暴落はしてしまうだろう。

つまり敵に出会った場合、
オレの選択肢には『戦う』と『交渉』しか残されていないのだ。
ちくしょう!死んで英雄なぞオレはゴメンだぞ!

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そんな不安のなか、サンドラとあっちかな?こっちかな?と
さまよううちに、オレ達は無事よく知る通りへとたどり着くことが出来た。

宿舎まではあと10分。

ほっと胸をなでおろし、サンドラを見ると
「ちょっとした冒険でしたよね」と笑っている。
そうだねw実はかなり怖かったんだwとオレも笑う。

お互いが緊張から解き放たれたからか、
自然に笑みがこぼれる。

その内にオレ達はなんとなくテンションがあがり、
また路地裏へと足を踏み入れるのである。

rabish_R.JPG
そう・・・ウサギ肉を食べに!

脚注
うさぎディッシュはマルタの名物料理です。
骨がジャマだけどうまかったです。

クラブ街パーチビルについて補記
malta005.JPG

パーチビルですが警察がいるので安全!というのは少し語弊がありました。
矛盾というかパラドックスに近いのですが
正確には『危険だから警察がいる』=『だから安全』という方式が成り立っています。
またバカンスシーズン(7-8月)の週末はウンカの如くケンカが発生します。

だいたいのパターンが地元のヤンキーVS海外のナンパ師です。
賞金の女の子は勝負がつく前(ポリス襲来前)に
逃げてるから喧嘩するだけムダなのにねw
なによりこのシーズンの週末はすごい人混みですので
クラブ自体あまりオススメできません。

あと、クラブ内ではスリに気をつけてください。
オレの周りで言うと十人に一人はスられています。
特に女性はポッケのないドレスを着る機会も多く、
バックに貴重品が集中しますので
カモになりやすいです。


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タグ:マルタ 追憶
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