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30日目!トルコ一般家庭?訪問記 [イスタンブール-トルコ-]

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マジ遠かった。


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電車やバスを乗り継ぎまくりセネムの従兄弟の家に到着した。
この遠さ・・・
厳密にはここはイスタンブールではないのかもしれない。

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そしてオレの目の前に広がっている光景。
これは一体なんなのだろうか?

セネムは変哲もない住宅地を素通りし、
高層マンション群の敷地へと向かっていく。
オレの想像していたご家庭とは違いすぎる・・・

軍事施設ばりのゲートに差し掛かると、
警備員達がゆらりとオレ達を取り囲む。

そしてセネムがトルコ語で何かを伝えると、
その警備員達は一歩下がりて一礼し、
ゲートを開く作業を始める。

本当に一体何事だ!?

セネムの従兄弟ってスルタンかマフィアなの?
オレがそう聞くと「タダのリーマンだよ?」とお返しがくる。
ウソつくな.jpg

そしてマンションの一室を訪ねると
スーツ姿の若い紳士が出迎えてくれた。

オレがお土産にと持ってきたマルタのワインであるが・・・
ああ・・・見抜かれてしまっただろう。
これがスーパーで買ってきた安物であることを・・・

だって、このお家ワインセラーとかあるんだもん・・・
こんなウンコみたいな土産を持ってきて
本当にごめんなさい。

だが、従兄弟のセルカン殿はこのチンケなお土産を
笑顔で受け取ってくださったのである。

なんて良いお人なのだ!アイラブトルコ!
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トルコ的なモノがなに一つないリビングで
オレ達はおしゃべりを始めた。

なんでもセルカンは建築士をやっているらしく
このマンションの設計にも携わったらしい。

ここを買ったのは地震が起きても
絶対に倒れないというのが理由だそうだ。
イスタンブールには耐震性の建物がほとんどないらしい。

「いつかこのイスタンブールで大地震が起こるだろう」と
預言者めいたことを言うセルカン。
「その地震が今までのツケを支払わせる」のだそうだ。

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そしてセネムも交え、コーヒーをすすりながら
互いの政治、宗教、経済、歴史を語り合う。

のび太も背伸びして会話に参加するが
マジもんのトルコ富裕層の知識は半端ない。

なんで戦後処理の話題でRashomon effect(羅生門効果)みてぇな
心理学用語が出てくるんだよ!

IMG_9801.JPG
もうわけがわかんないよ!

そんな中、会話を遮るようにテレビのニュースが流れてきた。
当時、旅の最中であまり知らなかったのだが
シリアでの内戦が激化してきたらしい。

すぐ隣りの国ではこんなことが起きているのか、と
気持ちが沈みそうになっていると
セルカンは壊れゆく街を見て
「あれ、オレが作ったマンションだ・・・」とつぶやいた。

ダウナーへと全力疾走するあの空気。
どうやって変えればよかったのだろう?
それを今でも考えている。


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