32日目！イスタンブール最後の一人旅

今日からセルカンは長期出張に出て
セネムもお昼から大学でなにやら研究発表があるらしい。

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セルカンから「まぁ自由に泊まっていってくれ」と鍵を渡され
思わず、あざーっすと受け取りそうになったが
ちょっと待てオレ！
他人様の部屋になにかあって責任が取れるのか？
それに、ここへの道のりはめっちゃややこしい。
一人で来ることなど絶対に出来ないだろう。

ありがたいが･･･と謝辞すると
セルカンは気にするなとオレを気遣い、

そのままオレ達をクルマでタクシム広場まで送ってくれた。
そしてオレの懐具合を察しドミトリーを紹介したかと思うと、
値下げ交渉までやってくださり、
オレの元から颯爽と去っていった。
その姿まさに自然体。
なんてカッコいい男なんだ。

そしてセネムももうすぐ研究発表がある。
この場で別れようとすると
「明日イスタンブール離れるんでしょう？」
「空港バスのチケット売り場、ややこしいから一緒に行くよ」と申し出てくれた。
なんというか、ここまで至れり尽くせりで良いのだろうか？

タクシム広場のチケット売り場には行列ができている。
ここまで来たら大丈夫だ。
なら出来ればセネムには研究の準備に時間を費やしてもらいたい。
「ここで買えるはずよ」と告げるセネムに
オレは余っていたエッフェル塔のキーホルダーを渡した。

セネムがフランスのジャンヌと仲が良かったのを思い出したのだ。
今までサンキューな、めっちゃ楽しかった。
あと、ジャンヌも会いたがってたよ。とオレは別れの言葉を告げる。
セネムは「うん、私も！」と答えると足早に人の波に消えていった。

このところずっと誰かといたので
一人で行動するのはなんだか不思議な気持ちがする。
とりあえずトプカプ宮殿でも行ってみるか。

 

その前にと、オレはセネムに紹介してもらったウェットバーガーを買いに
人混みの中へと足を進める。
やはり、これを食べなきゃ始まらんよ。なぁセネム。

脚注：トプカプ宮殿はとても広いです。
そして、とても高いのです。
そのクセ、メインのハレムは別料金とか完全にナメてるぜ！
中には超巨大な宝石とかが展示されています。
あまりの広さと展示物で
私はだいぶ時間つぶしが出来たのですが
博物館と人混みが大嫌いな人には
あまりオススメできません。

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タグ：イスタンブール トルコ