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31日目!ブルーモスクとアヤソフィア-旧市街地観光 [イスタンブール-トルコ-]

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旧市街は歴史的な建物でいっぱいだ。

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数多あるモスクからはコーランが聞こえてくる。

オレがそんなアラビアンな空気に酔いしれていると
セネムは「あんなのアラブ人観光客のためのサービスよ」と
心を満たす旅情を潰しにかかる。なんてこと言うんだ!
信心_R.jpg

どうもトルコ人、特に若者はイスラム教への信心が足りていない。
あえてブタを食うようなマネこそしないが
メッカを向いてお祈りもしないし、そもそもモスクに行くこともない。

ブルーモスク_R.jpg
オレ達はいま、世界一美しいと言われる『ブルーモスク』の前にいるのだが
モスクへ入るには、女性はスカーフで髪を隠さないといけないらしい。

それを聞くやセネムは「昔はそんな事なかったのに!」と不満をぶちまけ
「スカーフつけたら髪型が崩れるわ。私ここで待ってる」と
モスクへの敬意?なにそれ発言を行う。

トルコのエルドアン大統領は
こんなスーパー世俗主義な世代に
アラブ化への布石『アルコール規制法』を出したわけである。

そりゃあ暴動も起きるってもんだ。

暴動.jpg

脚注:
2013年トルコ反政府運動
について
厳密には独裁化への反発や諸要因がありますが
セネムは単純に「このままやったら禁酒法一直線や!」と
アルコールへの愛で暴動に参加したそうです。

「ゴム弾って立ち上がれなくなるんだよ?痛さで!」
「催涙弾対策にミネラルウォーター必須!」とか
デモ中に生々しいコメントをもらったのを覚えています。

アヤソフィア_R.jpg
次に向かったのはちょうど『ブルーモスク』の
真向かいにある『アヤ・ソフィア』である。

もともとは東ローマ帝国の教会で
現在のアヤソフィアは六世紀頃に建てられたものだ。

しかしそれから約千年後、街はオスマン帝国に占拠されてしまう。
教会には「終末が訪れるとき、大天使ミカエルが降臨する」という言い伝えを
藁にもすがる思いで信じ、
大勢の市民が逃げ込んできたという。
pray_R.jpg

そんな彼らの悲痛な祈りも空しく、
市民の大半は奴隷として売られていく。

だがオスマン帝国はこの異教徒の教会を破壊せず、
ここをモスクへと改修したのだそうだ。

istanbul087.JPG

そして中に入ってみると、
なぜオスマン帝国が破壊をしなかったのか、わかる気がした。
多分、破壊しなかったのではなく、出来なかったのだろう。

現代生まれオレですら思わずため息をつく
高さ40mもあるドームの迫力に、
異教徒の建てたものとはいえ、
当時の人達がなにも思わないはずはないだろう。

脚注:オスマン帝国は全ての教会を破壊しませんでした。
街の略奪、破壊よりも復興を重視したようです。
istanbul086.JPG
暗く広いドームの中を歩きまわると
壁面に描かれた大きな『キリストのモザイク画』を見つける。
モスク化したおりに漆喰で塗り固められたのを再発掘したものらしいが

筆で描いたものだと言われたら信じてしまうほど精巧だ。
なによりモスクの中にいるキリストの姿というのは異様である。

そんな西洋とアラブが融合したこの巨大なモスクは
千年を超える歴史を知れば知るほど楽しめる場所だと思う。

ただ一つ言いたいのは入場料高すぎ!
20リラ(900円)はやりすぎじゃよ!

備考:当時1リラ=45円ぐらいでした。
現在、入場料は値上がりし30リラ(1350円)だそうです。
ヒドイ値段だ・・・
アヤソフィアは宗教色をなくすため博物館にしたといいますが
モスクじゃ入場料とれないからじゃね?と
邪推する私はもう人間失格です。



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