カレル橋は僕たちのモルダウにかかる古く美しい橋である。
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1400年頃に建てられたこの古い橋は
当時、城へと向かう唯一の橋だったらしい。
橋の上では色んな大道芸人たちが見世物をしている。
おひねりを出すのがイヤなみみっちいオレは
それをチラチラと横目に見ながら橋を歩く。
すると、その横目に時計職人が出す露天商が目に映った。
そこにはハンドメイドの腕時計に混じって
あの天文時計塔のミニチュア版がポツリと置いてある。
手作りとは思えないほど細部まで精度が高い。
もう、ボクこれめっちゃ欲しい!
しかし問題は残る。
600コルナ(24000円ぐらい)という
とんでもない値札がぶら下がっているのだ。
こりゃあダメだ!予算オーバなんてレベルじゃないぞ!
>交渉して100コロナにすればいい!スチームパンク万歳!
それに結構大きくないか?日本まで持って帰れんだろ?
>オレ力持ち。問題ない。スチームパンク万歳!
だいたい、こんなのオレの部屋のどこに置くんだ?
>そういう問題じゃない。スチームパンク万歳!
それに、こんなもん買ったら旅を続けられんぞ!
>だが、だが・・・スチームパンク万歳!
ええい!とりあえず時計職人に話しかけてみよう。
あの、これ安くなりま・・・
「NO(ムリ)」
あ・・・そうですか。
ここまで即答で拒否されてしまうと
もう続きの会話をする勇気なんて、なくなってしまう。
オレは出家前の尼僧のような心持ちで
後ろ髪をバッサリ切り落としその場を去った。
そう。オレは、旅を続けるのだ。
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2015-07-02 22:26
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