中世のプラハは他国で鼻つまみものとされた
錬金術師や占星術師の聖地であったという。
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神聖ローマ帝国にルドルフ二世なる皇帝がいた。
政治にはまったく興味が無い。そして無能。
予想を裏切らず彼の死後、
有名な三十年戦争が勃発し世は乱れまくった。
そんなかなりのダメ皇帝である。
だが、なぜだろうか?
そういう人物に限って芸術スキルが異様に高いのだ。
彼は「オスマントルコから遠ざかりたい」という軟弱な理由で
ウィーンからプラハへ遷都した後、
「ええもん作る奴がええ奴なんや!」と
芸術学問の保護を開始する。
優秀な科学者や芸術家がプラハに集い
プラハの街は文化的に大発展を遂げたという。
ついでにオカルト魔術も大奨励しており
錬金術士や魔術師、占星術師も大集結し
プラハは世界一怪しい街になったそうだ。
日本にも政治的無能の代名詞にあげられる一人に鳩・・・
じゃなくて足利義政がいるが
彼も応仁の乱を誘発しておきながら、
東山文化へと現実逃避をぶちかまし、
その中で銀閣寺という芸術的作品を残している。
幼い頃は銀閣寺ww銀箔も貼ってないのにw
金閣のお寺はんに謝っときwwと
せせら笑っていたのだが
二十五歳を過ぎた辺りでおのれの幼さを知った。
行けばわかるが、あれこそが幽玄なのだ・・・
義政の野郎、天才すぎるぜ・・・と
その評価は一変してしまった。
ルドルフ二世も似たような王様だったのかもしれない。
そして今から向かうプラハ城には
この皇帝お気に入りの錬金術や魔導師が入り浸り
『魔術城』と呼ばれていたらしい。
こら、すげえ場所もあったもんだぜ。
オレはカレル橋を背に意気揚々とプラハ城に向かった。
その前に立ちはだかる急坂も
魔術城という魅力的な名前の前では敵ではない。
プラハ城の城門をくぐりチケット売り場に並ぶ。
ここのチケットは二種類ある。
『入れる場所が限定されたチケット』と
『全部入ってオッケーなプラチナチケット』だ。
オレは勿論安い限定チケットを買った。
けっ、ケチくさい城だぜ!
そして城内は思った以上に広かった。
中でも目立つのはこの黒く尖った迫力満載な建物だ。
だがここは厳密には城ではなく
『ヴィーゴ大聖堂』という教会である。
個人的にはコレは悪魔城的な不気味な城であって欲しかった。
いや、ほら教会って基本中身がらんどうじゃないすか?
オレ、魔術城の中をさまよいたかったんだもん。
その後『旧王宮の博物館』にも入った。
え?感想?うん、広かったよ。
魔術っぽくないけどな!
というか、この城は本当に広いのだ。
オレはいろんな建物にフラフラと出たり入ったりを
楽しみながら今日一番の目的地に向かった。
そこは『黄金の小路』と名付けられている。
黄金をつくる人々、つまり錬金術師たちが住んでいた通りのことだ。
前述したルドルフ二世が「ワイら親友やから毎日会わんとあかんやろ?」と
城内のこの通りに彼らを住まわせたのが始まりらしい。
参考写真を見ると中世暗黒ヨーロッパそのものである。
なんというか、いまも錬金術士が住んでいそうだ。
ちくしょう!さすが魔術城だ!
オレの心を鷲づかんできやがるぜ!
そして・・・ああ、あの角を曲がれば
中世暗黒時代の光景が目の前に!
・・・人大杉!!!いや、わかってた。わかってたよ。
だって小道入るまでの道も並んでたもん。
この小道はお土産屋さんが立ち並んでいるが
空き家には怪しい薬草が干してあったり、雰囲気は抜群にある。
だが小路だけあって狭い。
そこに群衆密集する。
・・・これって大阪ミナミの繁華街じゃないか!・・・いや、それでもこの城の雰囲気は本当に一級品だ。
なのに、なんだかもったいない・・・
そうか!魔術城には太陽が似合わないんだ!
今は昼だけの開放らしいが、夜こそ開放すべきなのだ!
そんで職員全員、錬金術士のコスプレな!
灯りはできれば松明で!
ううむ、実に怪しい魔術城ができそうじゃないか!
そんな妄想が実現する日はこないと思う。
だが、もしそんな日がくればオレは必ずここへ戻ってくるだろう。
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2015-07-02 23:19
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コメント(2)
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共通テーマ:旅行
ブログ紹介ありがとうございます^^/
プラハの壮麗な街並みをいつか見てみたいです
by Lee (2015-07-03 23:52)
とんでもございません。
あと、プラハは観光地としてすごく良かったです。
ぜひ、行ってみてください。
by のび太 (2015-07-05 00:12)